RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

1月22日(火)父娘香港観光

 今日はレースにつきあってくれた娘お花にお礼を兼ねた香港観光。なのだが、ふたりとも昨夜の咳込みはひどかった。お花は喘息持ちなので本人は朝も何食わぬ顔で起きてくるのが幸い。いっぽう僕は、明らかにレースのダメージで激しい咳が治まらず、ゆっくりと眠れなかった。

 朝食はホテルから歩いて数分の場所にある地元のディープな朝粥専門店で食べることにした。お花が昨日ツアーのK氏にごちそうになって美味しかったという。英語のメニューをもらって十数種類のなかから選ぶ。僕はレバーの粥、お花は肉団子の粥にする。サイドメニューのカブトムシのさなぎのような姿をした揚げパンも頼むのが作法だとお花に教えられ、それも頼む。店内は、子どもの頃に通っていたたこ焼き屋に似ている。スチールの脚のついたメラミン天板のテーブルにビニールの座面のスツール。懐かしい気分になる。同じテーブルの父娘(5,6歳)をふと見ると父はHK100のフィニッシャーだった。あとから僕らと同じツアーの女性選手たちもやってきて、メニューの見方を伝授。その後K氏とI氏もやってきて賑やかになる。

 出てきた粥は日本の粥とはまったく異なり、どろどろの糊状。熱々の粥をふうふう言いながら口に運ぶと、鶏ガラ出汁の香りがほのかに香り、味もあっさりとしていて食が進む。42ドルなのでそれほど安くはないが、量も多いし大満足。毎日食べても飽きないと思える。

 

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 食べ終わってからは女性選手たちと高級スーパーへお土産を買いに。ホテルに戻ってツアーの皆さんを見送り、僕らはK氏の案内で今夜泊まる中心街のホテルに路線バスに乗って移動した。ホテルにチェックインし、K氏にお礼を言って別れる。

 昼食は「香港に来たら食べるべき」と言われているワンタン麺でミシュラン一つ星をとっている店へを目指す。地下鉄でお店のある金融中心街へ行くと、そこは東京のように各国のビジネスマンと若者や観光客が入り乱れる現代的なビル街だった。ブランドショップがテナントで入っており、日本の街となんら変わりのない洗練されたビルのなかの一角に、目指すお店はあった。注文したのは僕はワンタン麺、お花はワンタン、そしてゆで野菜、醤油焼きそば。ワンタン麺は海老の出汁がゴージャスに香る、食べたことのない味。醤油焼きそばは魚醤などいろんな味が複雑にからまっていて、これも日本では食べたことのない味。どれもおいしかった。

 次はお花の目指すジオラマショップ。香港の町を再現したジオラマが秀逸。お花の目当ては、そこのステッカーやカードだったが、僕はジオラマやミニカーのほうが断然気に入った。20時から始まるシンフォニー・オブ・ライツまで時間があったので、一旦ホテルに帰ることにする。道すがらみつけた行列の先を覗くとベビーカステラのようなワッフルを店頭で作って販売していた。お花は珍しく並んで買うという。どんどん焼けるので、すぐに番がまわってくる。23ドル。空洞のベビーカステラがつながっている形で味は甘さ控えめでどんどん食べられる。これもおいしい。さらにお花は、ホテルの近くの手作りドリンクスタンドで、目当てのタロイモドリンクを飲んでご満悦。ふだんはあんまり買い食いしない娘なのに、珍しくよく食べた。まあそうでなくちゃ、こちらもせいがないというものだ。

  シンフォニー・オブ・ライツを海上から見る観覧船に乗るために1時間前にチケット売り場に着いたが、すでに売り切れ。しかたなく対岸の広場から観ることにした。大勢の見物客がいたが、ほぼ正面から光のショーを見物できた。音楽がまったく聞こえなかったのが残念だったが、まあ無料だしあきらめはつく。話のネタとしては不足はない。

 晩飯は近くの評判のいい中華レストランへ。小籠包を食べようと思っていたのだが、夜はメニューが変わるようで、ちょっと気取ったメニューばかりでがっかり。でも醤油味の焼き飯があり、これまた日本では食べたことのない味でおいしかった。僕は中華街のある神戸の生まれ育ちなので、子どもの頃から中華料理や台湾料理には親しんできたつもりだったが、今回香港で食べた味はどれもこれまで体験したことのないものでとても気に入った。やっぱり本場は味付けが違うのだと実感。美食の街として名高い香港を少しは体験できてよかった。

 明朝は帰国。はじめての香港は、リタイアしたこと以外はすべて順調に楽しむことができた、と思っていたのだが・・・。

 

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