RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

UTMF2022参戦記  テールエンダーから見たUTMF #7 U6〜U7

2日目も日没。さあ、ここからがテールエンダーにとっての正念場。疲労と睡魔とうまくつきあいながら前進し続けなければならない過酷な時間帯を迎える
U7きららでは仮眠を予定している。きららまでの設定タイムは2時間21分。大平山の上りもそれほど苦しむことなく2時間20分で到着。ただし胃がずっとよくならないため救護所に行き胃薬を求めると「皆、そう言って来る。ストレス性の胃潰瘍やな」と錠剤を一錠処方してくれる。
「これで明日の11時まで持ちますか?」
「効くと思うよ」
「念のためにもう一錠いただけませんか?」
「一処方、一回の投薬しかできんのや。8時間空けないといけないので次のエイドでもらって」
「はいわかりました。ありがとうございました」。
とりあえず薬を飲んで、仮眠テントへ。時刻は20時10分。ここの関門(エイドアウト)時刻は10時50分。時間は余裕があるように見えるが、この時点で関門時刻までいてはおそらく完走はできない。仮眠というより、少しだけ横になって身体を休める。広いテント内にはランナーは4,5名しかいない。その中には、たぶんここで終わるつもりである爆睡している人もいるので油断はできない。
気温が下がってきたためTシャツのしたに保温性のあるインナーを着ようとバックパックを探したが見当たらず。どうやらドロップバッグから入れ替えるときに漏れたようだ。保温ミドルレイヤーでは暑くなるため、レインの上下を着る。
テントを出ると腹が減っていることに気づき、コンビニ製の塩おにぎりをもらう。ストーブの前の椅子に座って1個まるまる食べる。久しぶりの塩おにぎりは、意外なほどおいしかった。
そのタイミングで、エイドスタッフがエイドの撤収作業を開始した。おにぎり何個でも持って行ってと声をかけられるが、形を保ったまま携行できる場所が思いあたらなかったため辞退する。
トイレを済ませて21時12分、きららを出発。