RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

3月10日(日)今シーズン初六甲全縦。

 昨晩コンビニで買った菓子パン3個をいつものフレンチプレスで淹れた自家焙煎コーヒーで流し込み朝食終了。天気は下り坂らしいが、予定通り全縦へ出発。駅のコンビニでおにぎり3個を買い、ホームに降りるとちょうど新快速が来た。シンクロニシティ

 おだやかなブルーグレーの須磨の海を車窓から見て塩屋着。

 少し寒いが上着は脱ぎ、9時37分塩屋駅前スタート。ウエアは上は、ファイントラックのスキンメッシュロングとパタゴのTシャツにプラス、コンプレのアームウォーマー。下は、モンチュラのタイツにMMMAの短パン。バックパックはUDのADVENTURE VEST 4.0 2018モデルを初使用。前作とどう違うか楽しみ。

 おらが山で雨が降り出しレインジャケットを羽織る(その後最後まで着続ける)。高倉台惣菜屋はまだ開店前だったので、おにぎりを買っておいてよかった。

 今日のテーマは「ペース配分を守って完走」。高取山までは1時間58分。いつもより約30分遅れ。菊水山下で、今日は兵庫労連の『第53回六甲全山縦走大会』の日だということを知る。かつては『六甲全山縦走タイムトライアル』という、当時では珍しい山岳マラソンの大会があった。1990年の大会で僕は自己ベストの5時間16分で男子30歳未満6位。そのときの優勝者は甲府市役所の30代の方で、4時間13分のタイムで走りきっている。調べてみると、その方は富士登山競走を何度も優勝している人だった(ちなみにベストタイムは鏑木さんより速い)。トレイルランニングという言葉が生まれる前のこの頃、もしかすると東の富士山、西の六甲山くらいのステイタスがあった大会だったのかもしれない。

f:id:arikuroyon54:20190310233601j:plain


ペースを守って走り、それでも菊水山には3時間9分。いつもより9分遅れに縮まった。鍋蓋山3時間46分を経て、大龍寺で小休止。おにぎり一個とホットミルクティ。市ヶ原4時間17分。トイレ休止。摩耶山5時間16分。ここまでずっとペースを保ち、だれることなく来た。山頂ドライブウエイのロードまで来ると全縦ハイカーが多くなる。全縦大会は「ランニング禁止」なので、こちらは走ってどんどん追い抜く。天候はますます荒れてきて台風のよう。身体も冷えてくる。

 ガーデンテラスで大休止。きつねうどんで一服。ほんとうは肉うどんが食べたかったが、メニューになかった。身体の表面はぬくもらないが胃袋から温まって再スタート。ロードとトレイルを交互に走り一軒茶屋に到着したのは7時間12分。休まず先を急ぐ。東六甲縦走路入り口に7時間19分。予想通りここからはハイカーの渋滞が続く。

f:id:arikuroyon54:20190311000137j:plain

次々とパスして最後はヘッデンを点けて8時間39分で塩尾寺着(43km)。香港以来、ほとんど練習らしい練習ができていないにも関わらず、いつもより結局9分遅れのタイムで完走できた。ペース配分がうまく行ったのと、補給がうまくいったのが大きい。摂ったSTCは、スタート時に「NO CRAMP」、菊水山手前で「BCAA」、大龍寺で「PERF'」各一本。「OXY」を適宜。全縦練習一本目としては上出来だった。そして、終わってみれば、ハムストリングスの痛みは消えていた。故障と休息、なにがよくてなにがダメか、ほんとうに難しい。

 びしょ濡れで電車に乗り帰宅。風呂に入り冷えた身体を芯から温める。風呂上がりの牛乳は最高に美味い。今夜は家人による牡蠣フライ、鮮魚のカルパッチョ、タラコ玉子焼きを、フランス・ルーションの赤で。好物だらけでシアワセ。

f:id:arikuroyon54:20190311001036p:plain
f:id:arikuroyon54:20190311001043p:plain