RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

UTMF2022参戦記  テールエンダーから見たUTMF #4 U1〜U2

スタートからU1までは下り基調。林道や舗装路、そして有名な高圧線下のアップダウンと続く。服装はTシャツ1枚と短パンで正解だった。暑すぎるということはないが、汗はかく。走り出して40分くらいする頃から、後からスタートした第4ウエーブの選手にどんどん抜かれるようになる。手元の時計でキロ6分〜7分を維持して飛ばさないように注意して走る。調子はいい。30分ごとに補給アラーム設定して、ジェルとナッツバー、給水を怠らないように意識する。1時間30分くらいでフラスクの水が切れたため、ストップして道ばたでパックに用意していた水を入れ替える。その間にもどんどん追い抜かれていく。そんなことをしているのは自分だけなのでm、皆水は大丈夫なのかと不思議に思った。高圧線下までの林道は淡々と走る。

高圧線下でお決まりの渋滞。夕日に向かってアップダウンを繰り返す。この区間はシングルトラックとなり単調で、何度走っても気分的に萎える区間だ。途中でヘッデンを点灯。ここまでですでにだいぶテールエンドに近くなったせいか後ろから急かされることもなくU1富士宮に予定より4分速く到着した。ミニドーナツ3個をその場で食べて1個は持ち、水を補給。次のU2麓まで、コース変更で走れる区間になったため水2リットルではやや心許ない気がしてその場で水も500mlくらい飲んだ。

U2麓までの「迂回路」は若干の上り基調でロードが多くペースが上がる区間だと思うが、すでに僕のまわりは後ろから猛スピードで追い抜いていく人もおらず、落ち着いて自分のペースを刻んでいる人がほとんどだ。いくつかのキャンプ場を通り、焚き火を囲んで夜の団欒をしているキャンパーを横目に走る。キャンプも好きだが、今はあちらにいるより走っているほうが良い。じぶんがもしキャンプをする側であったら、たぶんランナーを羨ましく思っただろう。

U2麓到着、6時間41分。
かつて、このエイドで悶絶した記憶がよみがえってきた。とにかくここは寒くて震える。屋根のあるドームの下に焚き火を燃やしてくれているのが毎回ありがたい。すでにシートの上に寝転んでいる人も少なからずいて、過去のじぶんを思い出す。麓といえば富士宮やきそばである。ドームのなかに無いなと思っていたら、外のテントで大勢のボランティアさんが作ってくれていた。焼きそばをいただき、再びドームに戻って焚き火の前でゆっくり休みながらおいしくいただいた。量は物足りないが、味はいい。UTMFでいただくエイド食のなかでいちばんの好物で、エネルギーが満たされる。30分ほど滞在。

身体はやや疲労感が出てきたが、メンタルは全然大丈夫。余裕を持って楽しめている。何よりも、ここからがやっと本格的なトレイルレースになる期待感のほうが大きい。今年のこの調子で、この先どのくらい走れるのか。そんな期待を持って麓エイドを後にした。