RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

3月1日(金)公開保育コーディネート

 朝からM市の認定こども園の公開保育でメインコーディネーターとしておしごと。

 このこども園は異年齢保育を始めた初年度で悩みが多いという。大変真摯に仕事に向きあうチーム風土があり、課題すべてに100%で取り組もうとして、結局わけがわからなくなっている、という現状が見える。絶対なくしてはならないもの、あってもいいけどなくてもいいもの、端的に無くていいもの、絶対あってはならないものを仕分ける『価値の遠近法』ができていない。メンバーすべてが同じ視点でいるため、異なる視点での検証が働かない。そういう風土のチームは、うまくいっているときは問題にならないが、一旦大きな壁にぶつかってしまうとなかなかその場を動かすことができないのでしんどくなる。ふだんは異分子と見えるメンバーの存在が大事だが、小さい組織だとそもそも異分子を抱えておく遊びを持つ余裕が無いため、同質のメンバーを揃えてしまいがちになる。「合意形成」の基礎的ルールである「異なる意見を大切にする」以前に、異なる意見を言う者がいない状態だ。誰かが、くさびを打ち、問いを立てなければならない。

 午後の分科会は、若いサブコーディネーターに預けて、僕は全体の進行を見ながら調整する。各グループとも熱心に議論がなされていて、漏らさずプロセスを見取るために気が抜けない。途中時間調整を指示しながら、最後まで非常に濃い時間をコーディネートできたと思う。

 打ち上げはアジアンレストラン。クルマで行ったので飲まず。

 帰宅後は、どっと疲れが出てしばらく放心状態となる。精神は疲労困憊しているのに、頭脳は興奮している状態。YouTubeで音楽クリップを見ながらワインをほぼ一本飲んで、眠ったのは4時近くだった。