RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

1月24日(木)〜2月9日(金)失われた3週間。

 香港後は、近年ないほど体調を崩した。風邪をひいた状態でウルトラトレイルを走ったツケは半端なく大きかった。他人からみると当たり前だとあきれられるが、じぶんの事になると、なんでも実際にやってみないと信じられない性分なので仕方ない。

 症状としては、とにかく咳がひどく、黄洟がおさまらず、熱が上がったり下がったりを繰り返す。かかりつけの耳鼻咽喉科を受診し薬をもらうが、いっこうに治らない。

 仕事はその間、新潟出張を皮切りに、新入園児保護者説明会、新入園児保護者講演会、市の指導監査、小学校引き継ぎ、見学2件、そして、ねらいづくりMTGが毎日のように入り、なんとかこなす。1/31のリーダーMTGだけはパスさせてもらった。2/5(火)からは3晩寝汗がひどく(最も多い日は、ひと晩で4回寝間着を替えた)、体重はこれまで見たことも無い58kg台にまで落ちた。治りかけのときには寝汗をかくと言うが、そうであってほしい。もういい加減。

 2/8(金)にようやく時間がとれたので、かかりつけの総合病院の内科医Sドクターに診てもらう。診たところ症状はもう峠を越えているらしく「もっと早く来てくれたらよかったのに」と苦笑される。来たいのはやまやまだが、1回の診察に2時間はみておかないといけないので、そうそう簡単には時間がとれなかったのだ。血液検査の結果は、ほぼ悪い数値はない。いつもは3桁、レース後は4桁になるCPKが2桁だったのが一番の変化。この3週間、まったく運動ができず、筋肉が落ちまくっている証拠である。気管支炎になっていたのだろうと、吸入薬と漢方薬抗生物質を処方される。これまで効き目のなかった薬から、新たな処方が出されるだけで、精神的に「これで治る」と救われた気持ちになる。来週、改善が見られなければ再来週頭に再診に来てと告げられる。ほんとうに、もっと早く来ておけばよかった。今後は、体調不良が起きたらすぐにSドクターに診てもらおう。

 こうして9月から積み重ねてきたトレーニング成果も3週間で一気に崩れた。次は2週間後2/23(土)の善通寺60K。Sドクター曰く「(走れる準備ができる)ぎりぎりですね」と。「3周回なので、行けるところまでで止めます。レースですが練習としての参戦なので」と、一応常識的な応えをしておく。なんとかビリ完走を目指して、2週間で6割くらいまでは戻したい。

 そして、この故障中に、僕は55歳になった。