RUN for UTMB®︎あるいは僕の、走ることについて語るときに僕の語ること。

2018年UTMB®リタイアからはじまる50代トレイルランナーの挑戦記。

11月8日(木)インフルエンザ予防接種

 昨シーズン(今年1月)、おそらく生まれて初めてインフルエンザに罹患した。
高熱が出て苦しいとかしんどいとかではなく(40度だった)、一週間走れない、仕事に出られないことが何よりも痛かった。同じ失敗を繰り返さないためにも、今シーズンは早めに予防接種を済ませることにした。オアシスの2階のクリニックに行くと臨時休診だったためT内科で受ける。
 あとで知ったが、予防接種を受けるのは今の時期がいいらしい。注射をして2週間で抗体がピークに達し、その後5ヶ月の間効力を発揮するという。やがてくる流行期にしっかりとその働きをしてもらえるように事前に態勢を整えるのだ。近づいてくる台風に備えて必要なものを備蓄するように。

 予防接種を受けた日は「過激な運動」はしてはならないと渡された注意書きにあった。ここで言う過激な運動とはどのようなものを指すのかふと考えてみた。僕にとって1時間に10km走ることは過激な運動ではない。平日の夜にできる過激な運動は、たとえば100メートルダッシュを繰り返したり、階段ダッシュを繰り返したりというような、心拍数が一気に上がり呼吸が困難になるいわゆる無酸素運動系が思い浮かぶ。だからといって、1時間に10km走ることはいいでしょうと、その注意書きが許しているようには思えない。当然ながら。
 ランナーに向けて選択的に呼びかけられているわけではないメッセージを読むときに、僕たちはしばしば独自に読み替えをする。読み替える必要性を感じたときに、じぶんはそこそこ真面目に走っているランナーであると認めることとなるのだ。
 たとえば日曜の朝に新聞を開くと「50代のアナタへ」などと明確に名指しされている栄養補助食品の広告が目に入る。すぐさま「この50代はじぶんではない」とスルーできる。それだけで、ちょっぴりじぶんを褒めることができる。安いものである。毎日走ることによって得られるものはたくさんあると思うが、こんな小さくても確かな達成も、ランナーであることの称号といえるのではないかと思う。

 そんなわけで休息日。院長が休みでマッサージも不可なので今週二度目の鍼に行く。

 夕飯はワイン抜き。家人によるヘルシー料理をたっぷりと。そしてカマンベールとクラッカー。これで今シーズンのインフルエンザが回避できるとしたら異存はない。

 

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